2013/02/01
2月9日付ビルボード全米アルバムチャート堂々のナンバーワンに輝いたのは、カントリー界の“骨太ダンディズム”こと、ゲイリー・アラン。
1996年のデビュー以来、コンスタントにアルバムをリリースし、今作『セット・ユー・フリー』では自身初のアルバムチャート首位に! 本作からの先行シングル、「エブリー・ストーム」がカントリーチャートでは2位、ホット100では29位と大ヒットに至り、アルバムのプロモーションも完璧だった。ポップにはクロスオーバーしない、媚びない、姿勢を崩さないスタイルが男気あり、熟れたテナーヴォイスが色気ありと、女性がとろけそうな要素満載ですが、これは男性向けのアルバムなのです。色の強いザ・アメリカン・カントリーで、このテのアルバムが相変わらず強いことは、アメリカのチャートらしいなと思わせてくれる。
勢いは少々落ちたものの、11位には同じく、カントリー勢のランディ・ハウザーが初登場。『ハウ・カントリー・フィールズ』まさにタイトルまんま。ゲイリーとは若干テイストが異なり、ロック色は薄めたオーソドックスなカントリー・アルバム。
そして登場43週目にして、遂に2位まで浮上したのがザ・ルミニアーズ。今週でゴールドディスクにも認定され、数字もさらに伸ばし続けているから、年内にミリオンは確実か? もちろん、ホット100チャート3位にランクイン中の「ホー・ヘイ」が大ヒットしているからで、ただいまアメリカに於いて、フォーク・カテゴリの中で一番売れている新譜とうたわれているそう。
この時期らしい新譜が1枚。4位に初登場したのは、『2013グラミー・ノミニーズ』。毎年、この時期に必ずドロップされるグラミー賞までの予習、復習盤。携帯のCMでプレイされているカーリー・レイ・ジェプセンの「コール・ミー・メイビー」や、ファンの「伝説のヤングマン」や、テイラー・スウィフトの「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」といった、凄い邦題までついた日本でも大ブレイクしたナンバーをはじめ、今なおチャートを賑わせているエド・シーランの「Aチーム~飛べない天使たち~」や、上記のルミニアーズ「ホー・ヘイ」など、第55回グラミー賞という枠にとらわれず、“最近流行った曲”を聴くにはもっての1枚だ。
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